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2006/11/14

きものの値段の違い。

Pict4675 商品の値段の違い――、(11/12付けのブログから読まないとわからない話しです・・・・スマン)

値段の差になるいろんなケースがある。土地代(リサイクルショップも青山は高い!)、人件費(ここを削りすぎると“プロ”がいなくなるんだよね)、広告費、開発費(化粧品がかける予算はこの二つが大きい)――飲食店、ヘアサロン、魚屋さん・・・・どのジャンルにも言えることであるが。そして、売る商品が「買取り」か「レンタル」で、価格差が生じる業界も少なくない。きものも、そう。

ところで、11/10付けの当ブログでアップしている江戸小紋は昔よくお世話になっていた呉服屋さんの新年売り出しのときに、目玉で「3点10万円」というのがあって、友達として行って彼女が1点、みやざは2点選んだ。つまり、3万3千円ですね。(写真は江戸小紋の生地アップ)

さて、目玉で3万3千円の品(しかも実際は10万円買わなきゃ、手に入らないところがミソ)が、かたや2万7千円でした!(正規は7万5千円くらいの価値) 

なぜ? 商品は店で買い取ると売れない場合、在庫となるリスクがでてくる。しかし余計な金額が乗らないので、「いい品物を安く提供できる店」になる。
じゃあ、余計な金額って何よ、になるんだけど、問屋から借りるといわゆるレンタル料金がつくからその分が値段に反映されるというわけ。在庫のリスクはなくなる分、高めの価格設定をせざるをえない。実際のところ全て買い取りでは、品揃えが不十分になるという実情もある。

商品を扱ってもらう問屋さんがなぜレンタル料を取るかといえば、置いておけばレンタルではなく、誰かが仕入れるかもしれないでしょ。つまり売れるチャンスを逃しているかもしれないというリスクがある、だからレンタル料。どの業界もそれぞれの事情は、まあ、あるワケです。あ、でも、あちこちで噂に聞く、「おばさんがマキマキ絡め取り商法」の価格の付け方はわかりません(笑)。

随分、遠くまで話が出かけちゃったけど(笑)、
ひつじや店主「もっと安く出来るよ」との意は、
他店が目玉で3万3千円の品(実際は10万円使わなきゃGETできない)→
ひつじや2万7千円→20人買えば2万円。

つまり、「買う人」が決まっている商品はリスクがないから、安くできるよって。――じゃあ、それって共同購入のシステムでいいじゃん!

きものは着てみなくちゃわからないけど、いますでに着ているみやざの感想、とにかく生地がいい。しっとりとした、いい感じの重さがあって、シワになりにくい。
いまは縞が人気だけど、無地も見て!って、感じ(笑)。
帯が本当に生きるから、コーディネイトが楽チンなのに、ちょっとデキる達人ブリッコが可能です(爆)。みやざは無地に、ちょっとコクがある花柄帯や、きれい目な色の染め帯を合わせるのが好き。見栄えがする。
みやざ、現在ある3万3千円(笑)は袷なので、2万7千は単衣仕立てでお願いしてみた。10人くらいでも2万にしてくれそう??・・・・・(笑)。単衣もできたらご報告しますねー。

みやざは「和裁」しないので、仕立て代はかかります。
あ、この仕立てがねー、またまたプロの話しを聞きました。
1月のきものトークのときに、披露したいくらい。次の機会を待て(笑)。

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きもの」カテゴリの記事

コメント

よくお調べですね。
呉服価格の設定基準は全くありません。
こんな業界は皆無だろうと思います。
豪壮な京町家で綺麗な庭を見て、懐石料理の昼食付き、雰囲気たっぷり盛り上げて,さあ着物を買いましょう。
イケメンの若者に案内されて祇園祭鑑賞、豪華な食事の後さあ着物を買いましょう。
という売り方が実際あったのですよ。

投稿: otyukun | 2006/11/14 08:59

otyukunさん

きものに限らず業界の事情はいろいろあると思うんですね。
要は「価格」の中に何が含まれているのか、ということなんだと思います。
例えば、私は人件費はむやみに削るべきではないと思いますが、しかし、(イケメンの若者)は???と思いますしね。

だからこそ、「きちんとした人たち」を知ってもらわなければならないと思います。真っ当な関係者も(私も含めて)、その中に埋もれちゃいますからね。

投稿: みやざえもん | 2006/11/14 10:13

「鼻糞丸めて万金胆」じゃないんだから!売価設定に対する基準はあります!!基準も無く商売する事は有りえない・・・こんな人論外です!!!
お店が生きられる荒利をどう考えるかによります、但し物作りの大よその原価を知らないと・・・相当な差が生じます、又商いも社会貢献と言う目線が、厳しくお店側に有るかにもよります!!!!!
哲学の説明まで出来ません・・・極論ですが(有る意味本質)

店の経費が100万円必要なら?其れをどう捻出するかと言う事!
①:原価(借りる時)100万円の物なら売値は200万円
②:買い取り原価は80万円ならば売値は180万円
   単純すぎますが20万円の差が出ます!
③:400万円売れる店は借りているなら原価200万円で100万円を余分に稼ぐか、あくまで100万円の経費が満たせれれば良いと考えるなら300万円で売れます
この場合200万円で売るところ150万円で売ることに成りますつまり①場合より50万円安く売れます
④:③の時買取なら原価160万円ですから売値は130万円に成り①の場合より何と70万円も安く売ることが可能と言う訳です。

仕入れに対する厳しい目が無ければ元から狂いますのでどうしようも有りませんが?プロが仕入れるなら勉強をしている筈なので酷い誤差は生じないと思います?????

投稿: maymayman | 2006/11/15 11:48

すいません。時間がなくてコメント中途でした。

「みやざえもん」さんの言う通り人件費と云うのはその人の生活費だから削ってはいけません。

では流通経費はどうなんでしょう。
染屋→製造卸→産地問屋→地方問屋→小売屋→消費者
最長ならこうなります。
これが店売りでなく、催し会場を借りて豪華に営業すれば、買切りでなく、浮貸しだったら。
天文学的経費に。

maymaymanさんのおっしゃるとおり、昔の様に、当たり前に買取り現金払いであれば、小売価格は適正なものになるでしょう。
買取れば必ず売切ってしまわねばならないので、一生懸命頑張ります。
それに産地問屋から川下には品物に対する目を持ったプロはいなくなったと思います。
どう云う加工で、どれだけ時間を費やしたかなど全く分かっていません。

100万の着物が間違って1000万の値札が付いた所、一遍に売れた事があります。
高いものから順に見て行く人も居ますが、着物そのものより高いものを買ったと云う満足感で買物をされていると思います。
売手にとって一番有難いお客さんではありますが。
イケメンの話じゃありませんが、着物にくっついて来た付属物又は夢を高い金で買って満足している姿は、哀れを感じます。

投稿: otyukun | 2006/11/15 17:51

みやざえもんさん、こんにちは。
すっかりご無沙汰してしまってすいません。
突然参加したのですが、難しいけどとってもおもしろい話で、
勉強になりました。
和裁できるといいですよね、お仕立て代がかからないので商品の値段だけですもんね。
でも出来ても、時間のやりくりに苦労して3年越しなんてことになりそうですが・・・。

投稿: 菜々緒 | 2006/11/15 18:11

maymaymanさん otyukunさん

同じ業界の中でも、居る場所、見るところ、向き合う人々が違うということなのでしょうか。

八方丸く収めるつもりなんてありませんが、でもこんな風に一編集者のブログに目を通してくださって、真摯なコメントをくださるということを捉えても、私は単純にうれしい。
お二人は多分、ほかもいろいろご覧になっていると思います。
ネット上の、時代の、きものの空気を読みたい、知りたいという“送り手”のプロ意識の一環だと思うから。

>だからこそ、「きちんとした人たち」を知ってもらわなければならないと思います。

投稿: みやざえもん | 2006/11/16 08:28

菜々緒さん

お久しぶりです。
ずっと“桜”だったので、心配しておりましたよ(笑)。

そうです、やはりプロにはプロの視点があるということですね。
最近、きものファンの間では仕立て代のために、和裁を習い始める方々が多いのですが、すごくいいことだと思います。
それで、“和裁”の技術がわずかでも踏襲できるわけですし、
その一方で、私のように不器用で、自分で仕立てるなんてことになったら、その時間と技術を考えてもプロの仕立てに出したほうが安いと思うお客もいる。(そもそも反物をダメにする可能性大)
いいバランスだと思います(勝手に思ってますが・笑)。

投稿: みやざえもん | 2006/11/16 08:36

こんにちは、みやざえもんさん。
値段がこうゆう風に、変わるのを始めて知りました。
とても勉強になりましたし、現在和裁を習ってる身としては
とても参考になりました。ありがとうございます。

投稿: 若井 りお | 2006/11/16 13:17

otynkunさん
>染屋→製造卸→産地問屋→地方問屋→小売屋→消費者
今時こんな経路で買っている商売人居るの?みなコストダウンに必死に成っているのでは!!

>着物そのものより高いものを買ったと云う満足感・・・???
お金持ちの人は高価な物は買いなれていますし、目が肥えているのでこんな買い物はしないと思いますが??むしろ非常に厳しい人達です!!もしホントにいたなら下世話に言うと「貧乏人の銭失い」では?

>100万の着物が間違って1000万の値札が付いた所、一遍に売れた
>付属物又は夢を高い金で買って満足している姿は、哀れを感じます。
何故こんな事を言うのでしょうか?自分の正当性を訴えたいの?儲けている人に対する潜在願望とも受け取れますが?
私も『商人』だから綺麗事を言うつもりは有りませんが、何故お客様を良導されないのですか?
他社を打つ姿勢から、もう一歩進まれては・・・

投稿: maymayman | 2006/11/16 22:47

りおさん

こんにちは。
そうなんです。でも誤解しないでほしいのは、「レンタル」が一概に悪いということではないということです。
全てを買い取るというのは、きものに限らず「販売商品」を扱う業種であれば無理があります。
我々買うほうの立場としても、品揃えの多い店に行って選びたいと思うわけですから。
着る、買う立場もその辺りをしっかりわかって選択すればよいのでは、と思います。

投稿: みやざえもん | 2006/11/17 09:46

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