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2012年5月

2012/05/03

自分の立ち位置への疑問

仕事柄、人と会うことが多い。

いままでに取材で本当にたくさんの人と会って、ご縁が繋がってきました。
それがある意味、私の、『月刊アレコレ』の財産だと思っています。
いろんな企画も、いままでに知りあってきた人たちがブレーンとなってくださり、友人としてもお付き合いいただき、歩み続けることができていると感じています。

で、その特長を持つゆえ、多いのが「人を紹介して欲しい」という依頼。
多くの場合はその人の仕事に関係する中で「必要なスキル」を持った人材を紹介してほしい、です。
そりゃあ、いいですよーと、大概は心当たりがあれば、ふたつ返事で一生懸命探します。
人って、そういうもんでしょ? 実際、私もよくお願いする。「きものに詳しくて・・・・なヒト、いませんかねー」とか、
「・・・・を取材させていただけるところってないですかねー」とか。

でも最近・・・というか去年、非常にムカッときた出来事があります。
私が大変お世話になっている優秀なスタイリストさんがいます(その人がムカッときた方ではありませんw)、
うちでの仕事を縁に彼女が最終的に目指している、アーティスティックな仕事のオファーが来たと、お礼かたがた報告してくださった。ウレシイことです。

で、そのオファーが来た先の事務所から、うちを紹介して欲しいと言われたと。
彼女にしてみれば、私にとってもきっと何やら仕事につながる話になるのだろうという、厚意もあったと思います。
でも、その中身はつまらない話だったので省きますが、要は逆に自分の仕事の売り込みだったと言うことです。

そして月日は流れました・・・ww
約1年後の昨年11月。出張先の京都で携帯が鳴りました。件の事務所の男性からです。
彼は某有名ホテルのお正月企画を何年も手がけていて、宿泊客へのサービスで、プチイベント的な和のブースをいくつも準備して楽しんでもらうという企画を提供しています。ワークショップもあり、展示もあり。

その中に投扇興というお正月らしい遊びも入っていて――
「日本の文化に触れられるいい機会なんです。茶道とかお花とは結構あるんですが、投扇興はなかなかないんですよ、だから皆さんの本当に喜びます」
「今年は12/31~1/2の3日間開催するんです。着物を着るにもいい機会ですよ」
「その投扇興に参加というか、お手伝いしながら、着物も着られるいい機会ですから」

  「どなたか、着物で3日間お手伝いしていただける若い女性はいませんかね」

・・・・は?? ・・・・・それって・・・
  ふざけろーーーー!! アタシは人材派遣会社じゃねーーー!!

いやいや、それが会社ならまだ仕事として紹介料も発生するけど、めちゃ忙しい出張先に、
貴重な年末年始の3日間を使って、着物を着る必要があるアルバイトをしてくれるコを紹介してくれってだけのことで、それをいかにも貴重な体験ができるみたいに押し込もうとする、その厚顔! 

いえ、彼ともっと懇意にいろいろな仕事やつながりがあればまた別です。
それぞれ、いい意味での貸し借りが成立出来る関係があれば、いいですよ、聞いてみますね、になります。
実際、そういう事もよくありますし、そのこと自体がイヤというわけではないのです。
要はそこに土台となる信頼関係が築かれているかどうか、です。
頼まれて、その人のために何とかしたいと、むしろ一生懸命探したり手配したりすることもあります。

でもね、人を呼びだして仕事の売り込みをして、1時間ほど会っただけのアナタに、
1年後に携帯に直に電話をかけてきて、それってどーよと思うわけです。

彼はまあ、かなり極端な例ですが、アルバイトのコを、それも多くは単発のイベントで至急頼みたいと言うような無茶振りがよくありました。
あるいは、新しい店を立ち上げるのでそこの店長候補として・・・とか。でも最初に説明された内容とまったく違っていて、紹介した私の顔が立たないので私の方から断ったり。
頼まれた方は逆に私に悪いので我慢してしばらく勤めようとしていたのですが・・・・。

いちばん困るのは、紹介したからにはある程度の責任も発生するのに(もちろんそれ自体は仕事じゃないのでフィーなどもらいません)、最終的にほころびが出るような顛末になることです。
私は、「人脈の使い汚し」という言い方をしているのですが、本当にそれが困る。

そして最近新たな現象が・・・。
うちが主体で仕事をして紹介した先同士が直接やり取りするところも多いのですが、
それ自体は全然問題じゃないのですが、意識的に排除されるケースがある、ということ。

私が作ったノウハウを土台に、うちを飛び越えて知らないうちに直に仕事をするケース。
そりゃあ、原価と出し値の理論でいえば、すでに土台ができている仕事が安価でできるのですから、クライアントとしてはいいでしょうね。
でもそのクライアントも、仕事を直で請け負う方も、すでのそれまで構築しているお互いの信頼を壊しているわけで。その会社にはもう人は紹介できないと思うし、その紹介した人とも一緒に仕事をする気にはなれないですよねー。

紹介したこちらを常に立てろなんて、そんなどーでもいいことは言いませんが、
お互いの信頼を損なう展開だけは、止めてほしい。
この下のブログで紹介している、某有名スタイリストさんが言うところの「人の畑は荒らさないポリシー」というのを、まんま肯定することはちょっと抵抗があるのですが、結局は「信頼を荒らす」という意味になるのかな。

でもいちばんの問題は、こんなワタクシが一緒に仕事をするに足る人材ではないということ、
或いは排除しても別に、と思われる愚かな人間だと言うことに尽きるのかもしれません・・・という結末か??

お終い チャンチャン。

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